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「Tweetbot」開発陣によるMastodon用アプリ「Ivory」のMac版がリリースされる

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Mac版「Ivory」リリースを告げるTapbotsのトゥート(スクリーンショット)
Mac版「Ivory」リリースを告げるTapbotsのトゥート(スクリーンショット)

はじめに

2023年5月24日(日本時間)、Mastodon向けアプリ「Ivory」のMac版が「Mac App Store」よりリリースされました。iOS・iPadOS版アプリが出されてから約4ヶ月後のことでございます。

こちらのアプリは、Twitter向けアプリ「Tweetbot」と同じ開発チームが作っていることもあり、画面や操作感などは全体的に「Tweetbot」とほぼ似たような感じになっております。

主な機能

Mastodonで利用できる機能のおおよそはカバーしていますが、一部使えない機能があるようです。少なくとも、全てを網羅しているとは言い切れません。また、Tweetbotで使えていた機能はIvoryでもだいたい使えるようになっています。

対応済み機能の例
  • 検索フィルター機能(ユーザー、キーワード、ハッシュタグ)に対応
  • iCloudによる検索フィルターやタイムライン位置の同期
  • トゥートのピン留め、およびピン留めしたトゥートの表示(自分の所属するインスタンスのみ?)
  • ブックマーク機能、トゥートの書き直し、ローカルタイムライン、ワールドタイムラインなどをサポート
  • トゥートの公開範囲や投票機能、伏せトゥートに標準で対応している他、ドラフト(下書き)にも対応
  • 1つのウインドウで複数の項目を列形式で表示できる(タイムライン列や検索列、個人アカウント列など)
  • 投稿したトゥート数や自身のトゥートに対するブースト数、スター数などの実績を見ることができる
  • アプリ独自のキーボードショートカット(さらに強化される予定とのこと)
未対応機能の例
  • Misskeyに代表される、Mastodonと類似のシステムを搭載した投稿の閲覧
  • タイムラインフィルターの設定および同期(iOS・iPadOS版では対応済)
  • インスタンス固有の機能の利用
  • 他インスタンスのピン留めトゥートの表示
  • macOS標準の共有機能(ただし対応予定とのこと)

利用条件

こちらのアプリを利用するには以下の条件を満たす必要があります。

  • 「macOS 13 Ventura」以降のmacOSがインストールされていること。
  • 指定のサブスクリプションに加入すること。
  • 有効なMastodonのアカウントを1つでも所有していること。

利用料金

上述した通り、「Ivory」を利用するにはサブスクリプションの加入が必須となっております。(7日間試用可能)

  • Mac版のみ または iOS・iPadOS版のみ: 月額300円、年額2,500円
  • Mac版とiOS・iPadOS版の両方(ユニバーサル): 年額4,000円

アップグレード特例(iOS版利用者向け)

iOS・iPadOS版においてサブスクリプションに既に加入している方は、Mac版のアプリから年額ユニバーサルプランに変更(アップグレード)することが可能です。

その場合、「Mac App Store」内でサブスクリプション料金の相殺処理が行われ、お得な料金で「アップグレード」を行うことができます(最終的な料金はAppleから送られてくるメールをご覧ください)。

私見

Mastodon用アプリと言えば、以前からちょくちょく出されていたものの、どこかしっくりこないものばかりでした。試しに使うことはあったにせよ、長く使用するまでには至らなかったというところです。

しかし、この「Ivory」は、「Tweetbot」の使いやすさをそのまま持ち込んできたとも言えるものです。実際、とんでもなく使いやすいと思います。しばらくの間会えなかった友達とようやく再会できた気分でございます。これならば、長きにわたって使用することになることは間違いないでしょう。

Mastodonは、Twitterと違い、変な制約に縛られることもありません。後はブラウザに依存せず、それでいて居心地の良い環境さえできあがれば、ガンガン使うようになるのに、と思っていたところでした。従って、このアプリの導入により、舞台は完全に整ったと言って良いと思います。

Mastodonを使っていて不便に思うこともありますが、当分の間は「Ivory」に付き合うことになるでしょう。制作者の皆様には本当に頭の下がる思いです。

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