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Markdownメモアプリ「Typora」の正式版が公開され、有料アプリに

Typora公式サイト(スクリーンショット)
Typora公式サイト(スクリーンショット)

あの有名アプリがベータ版ではなくなり、とうとう正式版になりました。

概要

以前より注目を集めていた執筆・メモ向けのアプリ「Typora」。Windows、Mac、Linuxといった3つのOS上で利用できることに加え、WYSIWYG形式とMarkdown書式をうまく調和させた独特のUIが話題となっておりました。この独自性に惹かれて、Typoraのファンになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このアプリは豊富な機能と親しみやすいデザインを兼ね備えているにもかかわらず、従来はベータ版仕様ということで無料で利用可能となっていました。しかし、今年(2021年)の11月23日付(現地時間)をもって正式版がリリースされております。公式サイトで以前から予告されていた通り、この正式版の登場を機にTyporaは有料アプリとなりました。

なお、正式版のリリースと同時に、WindowsのARM版のアプリも公開されております。現状ではこのような環境の方はまだ少数と思われますが、歯がゆい思いをされていた方にとっては朗報ですね。

Typoraの機能

詳しい機能については公式サイトをご覧いただくとして、特筆すべきものを以下の通り挙げておきます。少なくともWindowsとMacとでこれらの機能をほぼ差異なく動かせるというのがTyporaの素晴らしいところだと思います。

  • リッチエディタのような編集画面(Markdownソースも表示できる)
  • Windows上であっても、あたかもMacで編集しているような「ユニボディ」のウインドウ表示(クラシック型も選択可能)
  • コピーの形式をプレーンテキストとリッチテキストから選択できる
  • テーマの差替機能(CSSの知識があれば編集もできる)
  • サイドバー(ファイルやフォルダの一覧・文書のアウトライン)の表示
  • いわゆる「全画面表示」と従来の全画面との切替可能
  • 動作がかなり軽快で、昨今のPCであればほぼ問題なく利用できる

購入方法

Typora正式版のライセンス購入画面(スクリーンショット)
Typora正式版のライセンス購入画面(スクリーンショット)

購入はTyporaの公式サイト上で行うことができます。支払いにはクレジットカードまたはPayPalのアカウントが必要で、米ドルや日本円での支払いも可能となっています(デフォルトは中国元)。

注文画面は最初は中国語での表記となっていますが、日本語への変更も可能です。画面をご覧になれば理解できるかと思うので、慌てないようにお願いします。

価格

記事公開時点での価格は、1ライセンスあたり、日本円で1,939円(税込)、米ドルで14.99ドル(税抜)となっています。買切り型であるため、追加の請求があるわけではありません(少なくとも現在は)。

ライセンス

購入操作が完了次第、ライセンスコードが表示されます(ご記入のメールアドレスにもコードが送付されます)。その後、アプリのライセンス認証画面にて指定のメールアドレスとライセンスコードを打ち込んでくださると、認証完了です。

1ライセンスにつき3台までアクティベーション可能で、アプリ内よりアクティベーションを解除することもできます。念のため、パソコンの買替え時は解除操作を忘れないようにしましょう。

Typora正式版のライセンスキー入力画面
Typora正式版のライセンスキー入力画面
typoraのライセンス認証完了画面
typoraのライセンス認証完了画面

私見

初めのうちはできることも限られていましたし、ベータ版ということで仕方ないと思っていた節もありました。しかしながら、ここ最近のアップデートで機能が増強され、エディタ部分でもそれ以外の部分でも性能が飛躍的に良くなっていたのも事実です。単純なテキストだけでなく数式や表なども手軽に挿入できるようになっていますし、ファイルやフォルダの操作、閲覧についても格段にやりやすくなり、メモアプリとしての価値はどんどん上がってきていると考えて良いでしょう。そのため、正式版の登場(アプリの有料化)はもはや時間の問題だったと思っています。

とは言え、2,000円足らずでこの便利なアプリをいつまでも利用できるというのは、実に贅沢というしかないと思います。しかも、昨今流行りのサブスクリプション型ではなく、買切りで済んでしまうというのも非常に大きいです。1ライセンスで3台までという制約はありますが、ほとんどの方にとっては気にならないことでしょう。

ともあれ、正式版としてリリースされてから後も、Typoraの開発やサポートは続いていくと思われます。その行く末を陰ながら見守ると共に、どのような進化を遂げてゆくのか、大いに期待したいところです。

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