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OmniFocusのWeb版について:OSを選ばなくなったが、高い価格がネック

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OmniFocus for the Web

開発元よりかねてから予告されていたものが、いつの間にか公開されていた。公式リリースによれば、現地時間で3月3日付の公開となっているようだ。(参考:OmniFocus Release Notes – The Omni Group

 

より便利になった「OmniFocus」

今まではmacOSあるいはiOSの搭載された端末でしか、OmniFocusを扱うことができなかった。Macにおける指折りのTodo処理アプリとしての評価はあったものの、WindowsやLinuxなどで触れることすらできなかったので、大手Webサービスと比べれば、そう大した認知度ではなかった(と私は思っている)。

けれども、このWeb版の登場にともない、従来触れられなかった端末においても、ブラウザさえ対応していれば、OmniFocus上に記録されたプロジェクト類にアクセスできるようになっている。OmniFocusを利用した共同作業もやりやすくなったことだろう。OmniFocusのユーザにとってはこれ以上ない朗報だ。

 

「OmniFocus」のWeb版利用に必要なもの

Web版を利用するにあたっては、以下のことをしなければならない。

  • OmniGroup専用のクラウドストレージサービスへの登録(無料)
  • OmniFocusのサブスクリプションサービスへの登録(現状iOS版からしかできない。月額1,150円、年間11,400円)
  • Mac版もしくはiOS版のライセンスをお持ちの方のみ、月額4.99米ドル・年額49.99米ドルにて利用可能(情報提供ありがとうございます)

なお、通常のサブスクリプションサービスに登録すれば、macOS版とiOS版のOmniFocus(Pro版)を無償で利用できるようになる。1ヶ月ほど試すのにはちょうど良い機会ではないか。

 

私見

かねてから利用していた方々にとって救済措置らしきものが見受けられないというのは、どうかと思う。無論、サブスクリプションへの登録が必須となったわけではない(従来の買い切りモデルも存在する)。優待価格でWeb版を利用できる、というくらいのことはやってもよかった。

また、そういった事情を抜きにしても、年額11,400円というのは類似サービスに比べてかなり高めである(例えばTodoistの有料版は年額4,100円、もしくは35米ドルだ)。熱狂的なOmniFocus信者でもなければ、この価格設定には納得できない人が大多数ではないかと思う。それなら従来の買い切り品(それもStandard版)でも良いだろう。(追記:Mac版またはiOS版のライセンスを持っている方については、月額4.99米ドル・年額49.99米ドルにてWeb版を追加で利用できる、とのこと。情報提供ありがとうございます)

何はともあれ、OmniFocusの今後の流れを、一ユーザとして陰から見守っていきたいところである。

 

追記:「予測」追加により、さらに「ホンモノ」に近づいた(2019/08/25)

2019/08/25の時点での操作画面(Windows版Chromeより閲覧)

今月行われたアップデートで、「OmniFocus」定番の機能である「予測」が追加された。これにより、Web版はさらにMac版やiOS版に近づいたのではないか。

これで、あとは「レビュー」と「パースペクティブ」を残すのみとなった。どちらも時間はかかるだろうが、実現するとなると本当に嬉しいこと。開発者の皆様にはぜひとも頑張っていただきたいと思う。

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