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画面の見やすさは段違い——DELLの31.5型4Kモニター「U3223QE」を買いました

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DELL製のモニター「U3223QE」のイメージ画像(公式サイトの商品ページより)
DELL製のモニター「U3223QE」のイメージ画像(公式サイトの商品ページより)

DELLの技術が凝縮された高性能モニターが10万円足らずで買えるなんて、本当に良い時代です。

概要

今年2月中旬にDELLより発表された新型モニター「U3223QE」を、先日ようやく入手することができました。販売開始当初から全般的に品薄状態が続いていたということもあり、本当にうれしい限りです。

この記事では、ざっと使ってみた限りにおける感想等を簡単に書き記すこととします。ただ、結論から言いますと、決して安くない買い物ではありましたが、本当に買って良かったです。

画面について

31.5インチ型という大画面と4Kもの解像度を誇っているのは、今となってはさほど驚くことではありません(国内外の各メーカーがこの手のモニターを続々出しておりますね)。

ただ、それに加えて最新鋭のIPSパネル「IPS Black」なるものが使用されているということもあるのか、画面の見やすさは段違いに良いです。少なくとも、私物の「U2720QM」と見比べてみると一目瞭然で、画質のメリハリの良さが明らかに向上しているように感じられます(この辺りは言葉でしかお伝えすることができないのが本当に残念です)。もちろん、プロの写真家やデザイナー向けのモデルには遠く及ばないでしょうが、ブログ・小説等の文章執筆やプログラミングといった作業を想定しているのであれば、これ以上ないくらいに素晴らしいものと言えるでしょう。

一方で、手元のMacで指定できるリフレッシュレートは最大で60Hzでした(マニュアルに記載はありませんが、技術的な最大値もこのくらいだと思われます)。ゲーミング向けというよりは作業用と位置づけられているでしょうから、この辺りは妥当ですね。

以前に買った「S3221QS」と比べますと、曲面のパネルでなくなった分だけ一見利便性がなくなっているようにも思われそうです。しかし、上述の通り、画質がとても良くなっているため、全く問題になりません。苦労を感じることなく、画面全体を見渡すことができます。

機能

便利なところ

機能についても、最近のDELLのハイエンドモニターに見られるものはあらかた備わっています。USB-C(PD対応)ケーブル1本でPCと接続可能となっており、ノートPC等に給電しながらの接続もできることに加え、多機能ハブとしても利用でき、PIPやPBPにも標準で対応しているなど、便利な機能は少なくありません。また、Mac用の「Dell Display Manager」にも対応している上、Windows用だけでなくMac用のドライバも配信されています(いずれも「Dell U3223QEのサポート | 概要 | Dell 日本」からダウンロード可能です)。そういった事情から、上述した「U2720QM」などの近年のUシリーズモニタを既に利用している方ならば、問題なく移行できると思われます。

特に、給電しながらモニターに接続できるというのは実に良いですね。最近のノートパソコンはUSB-Cケーブル1本で充電できるモデルも多くなってきているので、電池消費を気にする必要は全くありません。給電力も90Wと普通のノートパソコンならば全然問題にならない高さです。

USBハブ機能もかなり便利ですね。邪魔なコードをモニター1台に集約できる上、スマートフォン等に常時給電可能なUSB差込口も確保されています。スマートフォンをそばに置いておきながらの作業も、決して苦になることはないでしょう。

気になったところ

PIPやPBPについて言うと、事細かな設定ができない(PIP、PBPの画面上のサイズが固定されているなど)のは痛いです。それに、これらの機能を存分に使う分には画面が小さすぎるという欠点はあります。こういったものは、例えば「U3421WE」や「U3821DW」といった横長特大モニタで真価を発揮しそうな感じではあります。

ディスプレイ同士をUSB-Cケーブルでつなげることで拡張ディスプレイ等として利用できる「デイジーチェーン」なる機能も搭載されています。ただ、こちらは接続先の画面解像度がフルHD(2K)とされていることもあり、恩恵にあずかれる方は限定的と思われます。モニタ2台ともパソコン等に直差しできる環境ならば、そちらの方が断然良いですね。

消費電力も公式情報で最大220Wとそこそこ高いです。パソコンや周辺機器一式だけなら同一のタップでも問題ないと思われますが、うっかりドライヤーや電気ポットなどをつなげてしまうと簡単にブレーカーが落ちてしまうくらいの量ではありますね(そういうことをする方はいないと思いますが)。

価格

現時点では、DELL公式サイトでの販売価格は108,980円(税込・クーポン非適用時)、Amazon.co.jpにおける販売価格は89,800円(税込)です。一見、公式で買うとなると高くつくように思いますが、DELL公式の通販では割引クーポンがほぼ常時利用可能で、適用すると間違いなく10万円を下回りますし、時期によってはAmazonで買うよりも安くつく場合もあります。従って、通常は100,000円足らずで購入できると考えても、何ら問題はありません。これだけすごい性能のモニターがこんなに低価格で手に入れられるなんて、本当に良い時代になりました。

ただ、そうは言っても、ミドルレンジのパソコンと同じくらいには高い買い物であることも事実です。あるいは、このモニターを1台買うくらいなら、例えば24インチくらいの中型モニターを2、3台購入する方が良いということもあるでしょう。従って、予算や使用場面についてよくよく考えた方が良いと思います。

関連モニター

同じDELL製のモニターから、関連していると思われるモデルを他に2台あげておくことにします。

U2723QE / U2723QX

当記事で紹介したモデル「U3223QE」とほぼ同一の性能を誇っている27インチ型4Kモニターです。Amazonでの販売価格は記事公開時点で69,800円(税込)となっています。なお、Amazonでは「U2723QX」として販売されていますが、専用在庫として型番が変更になっているだけと思われます。

小さくても高性能なモニターを求めている方にはうってつけですし、「U2720Q(U2720QM)」の正統な後継モデルとも言えるでしょう。場合によっては「U3223QE」よりも活躍の場があるかもしれません。

P3222QE

「U3223QE」と同じ31.5型の4Kモニターです。性能や機能は若干落ちますが、USB-C1本で給電しながらの接続やUSBのハブ機能など、便利なものはだいたい揃っています。ただし、Mac用のドライバー等はまだ配信されておらず、公式には対応していません。バリバリ使いたいならWindowsでどうぞ。

パネルはIPSなので、「U3223QE」ほどではないにしろ、結構見やすい部類と思われます。実売価格も「U3223QE」に比べて3万円ほど安くなっていますので、導入するのには敷居の高さはさほどありません。

DELLの大型4Kモニターをとりあえず試してみたい方は、まずこの辺りのモデルを当たってみると良いでしょう。

最後に

最初の方で申し上げたことの繰り返しになりますが、本当に購入して良かったです。

何しろ、導入以後、長時間の作業はあまり苦にはならなくなってきているように思います。モニタとにらめっこする時間が長い傾向にある人ほど、画質の向上の恩恵を受けられるというものです(当然休憩はしっかりとらないといけませんが)。

旧モデルの良いところを受け継ぎつつ、向上すべきところをきちんと向上させているモニターと言えます。品薄が続いており、すぐに手に入らないであろうことが実に悩ましいでしょうが、到着を待つだけの価値は絶対にあります。どうしても待てない方は、まず上述の「U2723QE」を検討してみると良いでしょう。

ともあれ、今回の購入をきっかけにして、ブログや勉強など、もう少し頑張っていこうと思っています。

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