WordPressを使って記事を書くとき、「ブロックエディタ(Gutenberg)」と「クラシックエディタ」のどちらを使うべきか迷う方も多いのではないでしょうか。特に、「新しいブロックエディタは使いにくい」「クラシックエディタの方が慣れている」と感じている人にとっては、どちらが適しているのか判断が難しいものです。
この記事では、ブロックエディタとクラシックエディタの違い、特徴、メリット・デメリットを説明いたします。どちらを選ぶべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ブロックエディタ(Gutenberg)とは?
ブロックエディタ(Gutenberg)は、WordPress 5.0(2018年)から標準搭載された新しいエディタです。従来のクラシックエディタ(後述)とは異なり、「ブロック」単位で文章や画像を配置するのが最大の特徴です。
- 文章、見出し、画像、ボタンなど、それぞれが独立した「ブロック」として扱われる
- ドラッグ&ドロップでレイアウト変更が可能
- コーディングなしで装飾やデザインができる
- 視覚的に直感的な編集が可能
このように、HTMLやCSSの知識がなくても、デザイン性の高い記事が作れるのがブロックエディタの魅力です。
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ブロックエディタのメリット
- 直感的な編集ができる
ブロックごとに移動や調整ができるため、レイアウトの変更が簡単です。
- デザインの自由度が高い
カラム(段組み)、背景色、ボタンなどを使い、視覚的に優れた記事を作成できます。
- プラグインなしでも多機能
見出し、リスト、画像ギャラリー、YouTube埋め込みなど、標準機能が充実しています。
- レスポンシブ対応が簡単
スマホ・PCの表示を調整しやすく、モバイルフレンドリーな記事が作成可能です。
- 現在主流となっているエディタ
WordPressの開発方針として、ブロックエディタが標準仕様となっています。
ブロックエディタのデメリット
- 慣れるまで時間がかかる
特にクラシックエディタに慣れている人は、最初は使いづらく感じることがあります。
- シンプルな記事には向かない場合も
文章主体の記事の場合、ブロック単位での操作が煩雑になることがあります。
- 操作感がやや重く、もっさりしている
登場時の頃と比べると、改善に改善を重ねて操作感が良くなってきてはいますが、それでも時折重くなってしまうことがあります。
- テーマやプラグインとの互換性の問題
一部の古いテーマやプラグインが、ブロックエディタに対応していない場合があります。
クラシックエディタとは?
クラシックエディタは、WordPress 5.0以前の標準エディタです。Microsoft Wordのようなシンプルな入力画面が特徴で、主にテキスト中心の記事作成に向いています。
- 文章の入力がスムーズで、シンプルな編集が可能
- HTMLやショートコードを使って装飾を行う
- WordPressの基本的な機能のみを備えたエディタ
現在は「Classic Editor」プラグインをインストールすることで利用できます。
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クラシックエディタのメリット
- シンプルで使いやすい
余計な機能がなく、直感的にテキスト入力ができます。
- 入力スピードが速い
ブロックの操作が不要なため、テキスト主体の記事作成がスムーズです。
- 動作が軽く、サクサク動く
ブロックエディタよりも処理が軽いため、ストレスなく執筆できます。
- 古いテーマやプラグインとの互換性が高い
一部のプラグインやテーマは、クラシックエディタの方が動作しやすいことがあります。
クラシックエディタのデメリット
- カスタマイズ性が低い
レイアウトの自由度が低く、デザイン性の高い記事作成には向きません。
- プラグインが必要になる場合がある
ボタンやカラムレイアウトなどの機能を追加するには、プラグインを導入しなければなりません。
- 将来的にサポートが終了する可能性がある
「Classic Editor」プラグインやテーマ独自の機能によりクラシックエディタを使用することは現状可能です。しかし、今後サポートが打ち切られる可能性があります。
ブロックエディタとクラシックエディタ、どちらを選ぶべき?
どちらのエディタを使うべきかは、記事の目的や作業スタイルによって異なります。
ブロックエディタが向いている人
- デザイン性の高い記事を作りたい(カラムやボタンを活用したい)
- 長期的にWordPressを運用する予定がある(最新の機能を活用したい)
- 視覚的な編集をしたい(コーディング不要でレイアウトを調整したい)
クラシックエディタが向いている人
- シンプルな文章中心の記事をスピーディーに書きたい
- 旧来のWordPressの操作に慣れていて変更したくない
- 古いテーマやプラグインを使い続けたい
比較表
項目 | ブロックエディタ | クラシックエディタ |
---|---|---|
操作方法 | ブロック単位で管理 | Wordのようなシンプル入力 |
デザイン性 | 高い(レイアウト自由度あり) | 低い(シンプルな記事向け) |
学習コスト | 慣れが必要 | すぐに使える |
動作の軽さ | やや重い | 軽い |
機能拡張 | 標準で多機能 | プラグインが必要 |
推奨環境 | 新しいWordPress向け | 旧来のWordPressユーザー向け |
まとめ
- デザイン性の高い記事を作りたいなら「ブロックエディタ」
- シンプルな執筆をしたいなら「クラシックエディタ」
ただし、今後WordPressはブロックエディタを中心に開発が進むため、長期的な運用を考えるならブロックエディタに慣れておくのがベストです。
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参考:クラシックエディタに特化したWordPress「ClassicPress」
上述のとおり、ブロックエディタについてはメリットも大きい反面、互換性や操作感等の問題からクラシックエディタの方を使わざるを得ない方も一定数いるのが実情です。
そのため、現在は「ClassicPress」なる「クラシックエディタ特化型WordPress」が有志によって開発されています。当ブログでも以下の記事で取り上げていますので、ご興味のある方は是非ともご覧くださいませ。