【乗車記】特急やくも パノラマ型グリーン車(米子→倉敷)

2019年8月18日鉄道JR西日本,乗車記,特急,松江市,出雲市,米子市,岡山県新見市,岡山県高梁市,岡山県岡山市,岡山県倉敷市,岡山県総社市,伯耆町,日南町,日野町

倉敷駅を発車する特急やくも号(パノラマ型グリーン車)

中国地方の山陽(岡山・倉敷)と山陰(米子・松江・出雲)を結ぶ特急列車「やくも号」。私自身も、出雲に越してからというもの、何度となく利用している。

今回はグリーン車に初めて乗車したのだが、幸か不幸か、編成数の少ない「パノラマ型」の方に当たったので、その模様を簡単にまとめておくこととする。

 

「やくも」について

米子駅に停車中のやくも号(通常車両)

所要時間・ダイヤ

上述の通り、岡山と出雲とを結ぶ特急列車で、始発から終点までをおよそ3時間で結んでいる。ちなみに、岡山から米子まではおよそ2時間、松江まではおよそ2時間半といった塩梅だ。

なお、経由する路線のうち、山陽本線・伯備線(備中高梁から南)は複線であるのだが、伯備線(備中高梁から北)・山陰本線はほぼ全て単線になるので、途中で行き違いによる運転停車が数回発生する。1)岡山駅方面からの最終列車はこの限りではない。そのため、想定よりも少々時間がかかる場合があり、余裕のある乗車計画を立てる必要がある。

ダイヤは1時間に1本という分かりやすい構成になっていて、出雲市駅始発は4時代から18時代まで、岡山駅始発は7時代から21時代までというようになっている(ただし、岡山駅始発の最終列車だけは21時40分発と、普段の4・5分設定からはかなりかけ離れているので注意)。

 

乗車状況

本来想定されている用途であろう、岡山と山陰とを行き来している乗客の他にも、山陰地区の都市間を移動しようとする乗客も結構いる(特に自由席)。

車内はガラガラであることも多く、平日であれば当日でも座席の指定は容易に行えるし、自由席に座るのも楽チンである。GWやお盆休み、年末年始などの多客期においても、時間帯によっては空きのある列車もあるなど、山陰地区を始めとした沿線の規模を思い知らされる状況になっている。

 

使用車両

「やくも」号は、国鉄時代の特急用車両「381系」が使用されている唯一の定期運行特急でもある。381系は最近まで様々な地域で運用されていたが、新型への置き換えが進んでいったのである。逆に言えば、「やくも」は未だに置き換わっていないのが現状だ(沿線の自治体からの援助が、「くろしお」の和歌山や「雷鳥」の金沢といった他地域と比べると、それほどでもないことが予想される)。

一応、2022年から2023年をめどに381系を全て置き換えるという情報は出されている。2)https://www.westjr.co.jp/company/business/material/pdf/list_rolling_stock.pdfただし、正式な発表等がなされている段階ではなく、今後変更される可能性もあることから、ここは騒ぎ立てなどせずに見守っていきたいところ。

なお、車内は数度にわたってリニューアル工事されているが、内装に若干の古臭さが出てきているのは否めない。特に「乗客が使用できるコンセントは1つもない」というのが象徴的であろう。

 

やくも号の目玉車両「パノラマ型グリーン車」

パノラマ型グリーン車の先端部からの眺望

「やくも」号に使用される381系のうち、2編成のみ、先頭車をパノラマ仕様に改造したものがある。JR時刻表などでは「パノラマ型グリーン車」と称されている。

 

利用できる列車

「パノラマ型グリーン車」のある編成が必ず充当される「やくも」は以下の通り。

  • 9号(岡山11:04発)
  • 25号(岡山19:04発)
  • 8号(出雲市発7:22発)
  • 24号(出雲市発15:30発)

 

日時によっては「パノラマ型グリーン車」が充当されない場合もある「やくも」は以下の通り。

  • 7号(岡山10:04発)
  • 23号(岡山18:04発)
  • 6号(出雲市6:24発)
  • 22号(出雲市14:33発)

 

グリーン車の風景

座席は1列+2列の3列形式となっている。在来線のグリーン車としてはよくある構造。なお、最後部(11列目)のみ1列+1列の2列となっており、乗車定員は32名。

くつろぐことが目的とされているためか、簡易テーブルは用意されておらず、その代わりにフットレストが設けられている。ビジネス利用の人には辛いが(そもそもそういう人はグリーン車を使わない・苦笑)、ゆったりと旅を楽しみたい人には良いのではないだろうか。

 

乗車した感想

今回はパノラマ型の先頭車とは逆向きに進行していったため(グリーン車は山陰方面への配置となっている)、写真をいくつか撮って後は乗るだけとなってしまった。日々の疲労のあまり、車窓の風景をろくに楽しめなかったことも、マイナスポイントだった。

それでも、腐ってもグリーン車、乗り心地は普通車とは比べ物にならないくらいに良かったと思う。座席の幅が広かったこと、フットレストがあったことも一因だろう。

復路(岡山・倉敷→山陰)についてもパノラマ型グリーン車に乗って、今度は思い切りパノラマ光景を楽しみたいと思う。

脚注

1 岡山駅方面からの最終列車はこの限りではない。
2 https://www.westjr.co.jp/company/business/material/pdf/list_rolling_stock.pdf

Posted by 稲葉 大和