「Bike Outliner」公式Webサイト スクリーンショット
「Bike Outliner」公式Webサイト(スクリーンショット)

自転車さながらの軽快なアウトライナー、ここにあり。

概要

今年(2022年)の5月にリリースされたアウトライナー「Bike Outliner」を使ってみました。機能がとことん絞り込まれたアプリで、軽快に書き連ねていくことが何よりも優先されている印象です。なお、記事公開時点ではこのアプリはMac専用です。

このアプリは公式サイトとMac App Storeで入手することができます。ただし、よほどのことがない限り、Mac App Store(下記リンク)からダウンロードすることをおすすめします。

アプリについて

「Bike Outliner」の機能について簡単に紹介します。このアプリに関する詳しい情報をご覧になりたい場合は、以下の公式サイト(英語)をどうぞ。

機能紹介

先述したとおり、このアプリの機能は本当に絞られております。できるのは「書くこと」と「整理すること」だけです。画像やファイルを挿入することもできなければ、文字色を任意で変えたり、派手に装飾したりすることもできません。もっとも、太字にしたりリンクしたりといった、最低限度の飾り付けくらいはできます(有料版のみ)。

項目の移動・整理は簡単に行えますし、1つの項目にフォーカスすることももちろん可能です。しかも、上述の通り、テキストだけなので、動作が非常に速く、カクつくことが全くありません。

トピックごとにファイルを作成することが可能なため、アプリ1つでクラウドとローカルの両場面で使えます。Workflowy」や「Dynalist」と違い、クラウドに接続しているかどうかをいちいち気にする必要がない、というメリットもあります。

ファイル形式については、独自の「.bike」形式が基本となりますが、OPML形式ファイルの編集や、プレーンテキスト(「.txt」)の入出力にも対応しています。そのため、類似アプリで出力したファイルを元に編集を続けることもできます。

なお、アプリの言語設定は英語にしか対応しておりませんが、フォントは日本語形式にも変更できる他、大きさや行間の調整もできます。日本語入力についても問題ありません。

無料版と有料版の違い

「Bike Outliner」導入直後は無料版(機能制限版)として機能しています。

この無料版である限りは、太字やハイライト、Webページのリンクといった機能を使用することができなくなっています。また、OPMLファイルやプレーンテキストファイルの編集もできません。

アウトライナーとして常用する場合、以上のような縛り(特に装飾関連)はかなり痛いです。なので、とりあえず使ってみて、良さそうだと感じましたら、すぐにでも有料版に移行することをお考えください。

有料版の料金

料金は「Mac App Store」経由と公式サイト経由で異なっておりますが、少なくとも日本にお住まいの場合は、「Mac App Store」を利用する方が良いです。

「Mac App Store」利用の場合、サブスクリプション形式で月額360円(試用7日間)もしくは年額2,400円(試用14日間)となっております。

公式サイト経由の場合は、1年単位のライセンスという形式となっており、1つあたり32.99米ドル(消費税込)となっています。比較が少々難しそうではありますが、「Mac App Store」よりも割高なのは間違いありません。

スクリーンショット(使用イメージ)

「Bike Outline」使用イメージ(スクリーンショット)

使ってみた印象

少し触ってみたところ、あの「Simplenote」や「TaskPaper」のアウトライナー版というような印象を感じました。

ただ、公式サイトをご覧になればお分かりの通り、「TaskPaper」の作者が新たに「Bike Outliner」を作り上げております。なので、似ていると感じても決しておかしくはありません。一方で、タスク処理ツールとアウトライナーでは使う場面もいささか異なります。作者の方から新たな使い道を提案してきた印象ですね。

とにかく制約が大きい分、文章を書き連ねるのに変な気を遣う必要がないというのが、とても良いです。特に、メモを走り書きしたり、アイデアを1つでも多く出したりしたい場合には、このアプリはふさわしいように思います。「制約がアイデアを生む」という格言を体現するツールと言っても、過言ではありません。

昨今、数多くのテキスト編集アプリについて、機能をどれだけ盛り込むかが争点になっていることも多く、結構食傷気味に感じておりました。1) その点で言えば、「Bike Outliner」のようなシンプル路線のアプリが登場したのは非常にありがたいことです。さらに、「TaskPaper」が長期間シンプルなまま続いていることもあり、極端な機能変更がなさそうという期待感も持てます。2)

そういうわけで、自転車のようにごくごく単純なアウトライナー、乗りこなすにも苦労しないでしょう。遠かろうと近かろうと、目的地に達しようというときには積極的に使っていきたいですね。

脚注

脚注
1 著名なアウトライナーアプリ「WorkFlowy」ですら、サービス黎明期とは見違えるほどに「強化」されていることに驚いたのは、ここだけの話です(笑)。
2 余談。同じ作者によるアプリとして「WriteRoom」もありますが、10年以上も前の更新を最後に、一向に公開終了せずアップデートもしないままとなっています。個人的にこれはどうかと思うのですが、公開継続の声も根強いのかもしれません。