「ふるさと祭り東京」で2年連続グランプリ受賞! すし日本海の「のどぐろ丼」を味わってきた

千円札1枚あれば気軽に食べられる、山陰ならではの高級魚を使った丼、ぜひご賞味あれ。
概要
出雲大社前のご縁横丁にある「すし日本海」。焼き鯖寿司やのどぐろ寿司、赤天などの名産品を持ち帰りできる他、店内での飲食も可能となっている。
この店(および系列店)が提供している「のどぐろ丼」が、先月開催された「ふるさと祭り東京」のイベント「全国ご当地どんぶり選手権」において、昨年に続いてグランプリを受賞したのは、皆様の記憶に新しいところだろう。その模様は地元メディア等でも取り上げられている。
それでは、実際のところ、のどぐろ丼の味はどういったものだろうか。とりあえず、現地まで行って食べてみることとした。
「のどぐろ丼」とは

「のどぐろ丼」は、山陰屈指の高級魚として知られる「のどぐろ」1)本来は「アカムツ」と呼ばれているのだが、山陰両県では通称名で呼ばれることが多い。の刺身に、刻み海苔やワサビなどが乗っただけのシンプルな丼で、そこに薄口醤油をかけていただくのが「すし日本海」流。この店ではやや小ぶりでの提供となっているため、付近の店舗で出雲そばを食べるついでとしても、小腹の空いた軽食にもピッタリである。
ただ、曲がりなりにも高級魚を使った丼、値段は800円もする。神西湖産(宍道湖産でなく)のしじみを用いた味噌汁をつければ1,000円だ。とても気軽に手を出せる代物ではない。ただ、この店が提供している持ち帰り用の「のどぐろ寿司」は2,600円という仰天価格なので、それに比べるとかなり安く感じる(価格はいずれも税込)。
それでも一度は食べてみる価値がある。このことは、上記選手権期間中(10日間)におよそ30,000食を売りさばいたという実績が示している(選手権会場内での値段は若干異なるだろうけれども)。
食べてみた感想
上記イベントで連覇を成し遂げているグルメの質は、やはり半端ないものであった。出雲大社にご参拝の方は、ぜひ一度、この丼を味わってみていただきたい。
刺身を口に入れると、その中で脂がとろけてゆく。とは言え、その味は決してしつこいものとは言えず、むしろ優しささえ感じる。その刺身と薄口醤油の相乗効果もあってか、どんどん箸が進んでゆく。
そのうち、牛丼並盛のハーフサイズ程度しかないであろう丼を、あっという間に食べきってしまった。思わず「もう1杯ください」と言いたくなるところ。しかし、値段が値段なので、今回は見送らざるを得なかった(苦笑)。
セット商品のしじみ汁もなかなか良い塩梅で、のどぐろ丼の質の良さをうまく演出できていると思う。塩辛すぎず薄すぎずで、名脇役を果たしていると言って良い。
余談:出雲市駅付近で「のどぐろ丼」を味わえる店

今回紹介した「のどぐろ丼」は、出雲市駅北口付近にある系列店「すし居酒屋 日本海」および「のどぐろ日本海」でもいただくことができる。
去年某日に「すし居酒屋 日本海」を訪れたときは、のどぐろ丼の評判も知らなかったということもあって結局口にせずに終わってしまった。ただ、のどぐろだけは楽しんでおきたいと思い、「のどぐろの姿造り」を注文することとしたのである。

初めてのどぐろの刺身を口に入れたときの至福のひとときと言ったら、もう言葉にしきれないくらいだ。口の中で良い感じにとろけてゆく刺身の感触が、なんとも言えない。これを食べるためだけにこの店に足を運んだとしても、決して損はしないどころか、末まで楽しい夜のひとときを過ごせると思っている。
もちろん、その他にも煮付けや寿司など「のどぐろ」を用いた絶品グルメが味わえる。出雲市駅付近にて宿泊する際は、ぜひとも訪れてみてはいかがだろうか。もちろん、締めには「のどぐろ丼」をお忘れなく。
「いちごいちえ」は、すし日本海を応援しています。
脚注
↑1 | 本来は「アカムツ」と呼ばれているのだが、山陰両県では通称名で呼ばれることが多い。 |
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